開業ガイド

翻訳・通訳業の面接質問集

翻訳・通訳業の人材採用は、単なる語学力だけでなく、特定の専門分野知識、Trados StudioやMemoQといったCATツールの習熟度、そしてAI翻訳との協調性を見極める必要があります。優秀なフリーランスとの競合も激しく、面接では候補者の真のスキルとプロ意識、そして当社の事業への貢献意欲を深く探る必要があります。この面接質問集を活用し、貴社が求める高付加価値な翻訳・通訳人材を見極めてください。

面接の流れ

  1. 11. 導入・アイスブレイク(5分):面接官の自己紹介、面接の流れの説明、候補者の緊張をほぐす。
  2. 22. 会社説明・職務内容説明(10分):当社の事業内容、翻訳・通訳サービスの特徴、募集職種の具体的な業務内容を説明。
  3. 33. 候補者の自己紹介・経歴確認(15分):これまでの翻訳・通訳実績、専門分野、CATツール使用経験などを深掘り。
  4. 44. 質疑応答(20分):スキル・経験、志望動機、カルチャーフィットに関する質問。翻訳者・通訳者の場合は実務テストやポートフォリオ確認も実施。
  5. 55. 候補者からの質問(10分):候補者からの質問を受け付け、疑問点を解消する。
  6. 66. クロージング(5分):今後の選考プロセス、選考結果の連絡時期を伝え、感謝を述べる。

評価基準

  • 語学力・専門知識:単なる語学力だけでなく、法務・医療・ITなどの特定分野の専門用語や背景知識を深く理解しているか。
  • CATツールスキル:Trados Studio, MemoQ等のCATツールを実務レベルで使いこなし、効率と品質を両立できるか。
  • 品質管理・納期意識:誤訳や表現の不備をなくし、納期を厳守するためのプロ意識と具体的な対策を持っているか。
  • 機密保持・倫理観:NDAや個人情報保護法に関する意識が高く、プロとしての守秘義務を徹底できるか。

質問集

業務スキル・経験中級

これまでの翻訳実績で、特に得意とする専門分野(例:法務、医療、IT、金融)と、その理由を教えてください。

候補者の専門性と経験の深さを確認し、自社のニーズとの合致度を測る。

業務スキル・経験上級

Trados StudioやMemoQなどのCATツールのご使用経験と、具体的な活用方法について教えてください。

CATツールの実務経験と習熟度を確認し、作業効率や品質管理への意識を見る。

業務スキル・経験中級

AI翻訳(MT)のポストエディット経験はありますか?その際、どのような点に注意しましたか?

AI翻訳の進化に対応できるか、人間翻訳の付加価値を理解しているかを確認する。

業務スキル・経験中級

翻訳プロジェクトにおいて、納期厳守と品質管理をどのように両立させていますか?具体的な工夫があれば教えてください。

プロとしての責任感、スケジュール管理能力、品質への意識を確認する。

業務スキル・経験中級

機密情報が含まれる文書の翻訳経験はありますか?情報漏洩防止のために、どのような配慮をされていましたか?

守秘義務の重要性を理解しているか、NDAへの意識を確認する。

コミュニケーション初級

翻訳した内容についてクライアントからフィードバックがあった際、どのように対応しますか?

フィードバックへの対応力、柔軟性、改善意識を確認する。

業務スキル・経験初級

翻訳の依頼を受ける上で、事前に確認しておきたいことは何ですか?

プロとしての準備力、リスク回避意識、コミュニケーション能力を確認する。

志望動機・適性中級

翻訳の品質を向上させるために、普段からどのような学習や情報収集を行っていますか?

自己成長意欲、専門性向上への意識を確認する。

カルチャーフィット中級

チームで翻訳プロジェクトを進める際、どのように貢献したいですか?

協調性、チームワークへの意識、役割理解を確認する。

志望動機・適性初級

翻訳業務で最もやりがいを感じるのはどのような時ですか?

仕事へのモチベーション、価値観を確認する。

聞いてはいけない質問

以下の質問は法律違反となる可能性があります。絶対に聞かないでください。

  • ご結婚の予定や、子育てに関するお考えはありますか?
  • ご家族の仕事や収入について教えていただけますか?
  • 支持する政党や、信仰する宗教はありますか?
  • 翻訳・通訳の仕事は、ご自身の容姿や健康状態に影響があると感じますか?
  • 将来的にフリーランスとして独立するお考えはありますか?

プロのアドバイス

  • CATツール(Trados Studio, MemoQなど)の実技テストを必ず実施し、習熟度を具体的に確認してください。プロジェクト作成からTM・用語集の活用、QAチェックまで一連の流れを見ることが重要です。
  • 専門分野(法務、医療、IT、金融など)に特化したポートフォリオや過去実績を詳細にヒアリングし、具体的な業務対応力や解決した課題について深掘りすることで、自社の専門領域とのマッチ度を測りましょう。
  • 機密保持契約(NDA)や個人情報保護法に関する意識を質問し、セキュリティに関するプロ意識を確認してください。具体的な情報管理方法や過去の対応事例を聞くのが効果的です。
  • AI翻訳のポストエディット経験や、AIツールと人間翻訳の使い分けに関する見解を尋ね、技術進化への対応力と、人間翻訳が提供すべき付加価値について候補者がどう考えているかを測りましょう。
  • 通訳者の場合は、模擬通訳テストや、国際会議での対応経験、同時通訳機材の使用経験について具体的に深掘りしてください。プレッシャー下での瞬発力や冷静な判断力を見極める機会を設けるのが理想です。