就労継続支援A型・B型の求人票テンプレート
就労継続支援A型・B型事業所の運営において、質の高い人材の確保は事業の安定と利用者支援の質を左右する重要な課題です。特にサービス管理責任者(サビ管)のような専門職は採用が難しく、求人票の作成一つで応募者の質や数が大きく変わります。本テンプレートでは、就労継続支援事業所の特性を踏まえ、効果的な求人票を作成するための具体的な記載例とポイントを提供します。一般的な求人では伝わりにくい事業の魅力や、この仕事ならではのやりがいを明確に伝えることで、貴事業所の理念に共感し、長く活躍してくれる人材との出会いをサポートします。
求人票テンプレート
サービス管理責任者(サビ管)
正社員職種名
「サービス管理責任者」であることを明記し、可能であればA型・B型のいずれか、または両方の経験を歓迎する旨を記載します。
ヒント: 応募資格の明確化が最重要です。研修修了状況や実務経験年数を具体的に示し、応募のハードルを下げつつ、必須要件を満たしているか確認できるよう記載しましょう。
仕事内容
サービス管理責任者としての主要業務を具体的に記述します。個別支援計画の作成・評価、関係機関との連携、スタッフへの指導など、多岐にわたる役割を明確に伝えましょう。
ヒント: 応募者が業務内容を具体的にイメージできるよう、箇条書きで分かりやすく記載します。特に、サビ管に求められる多岐にわたる業務を網羅しつつ、事業所の特色を盛り込むと良いでしょう。
応募資格
サービス管理責任者研修修了と実務経験の要件を具体的に記載します。社会福祉士や精神保健福祉士などの関連資格も推奨要件として追加できます。
ヒント: 必須要件は明確に、歓迎要件は応募のハードルを上げすぎないように記載します。資格取得見込み者や、研修受講予定者に対するサポート体制がある場合はそれも記載しましょう。
給与
月給制が一般的ですが、経験や能力に応じた具体的な給与幅を提示します。賞与や昇給、各種手当についても明記し、待遇の魅力を伝えます。
ヒント: 給与は求職者が最も重視する項目の一つです。具体的な金額を提示し、手当や賞与でさらに魅力を高めましょう。業界平均(20〜35万円)を参考にしつつ、経験者への優遇も忘れずに。
勤務時間
事業所の開所時間に基づき、具体的な勤務時間と休憩時間を記載します。残業の有無や平均時間についても触れると親切です。
ヒント: ワークライフバランスを重視する応募者も多いため、残業の少なさや定時退社の推奨など、働きやすさをアピールする文言を加えましょう。
休日休暇
年間休日数を含め、具体的な休日(週休2日制、年末年始休暇など)を明記します。有給休暇の取得実績についても触れると良いでしょう。
ヒント: 法定以上の休暇制度がある場合は積極的にアピールし、従業員の働きやすさを強調しましょう。特に、女性のキャリア継続を支援する制度は重要です。
待遇・福利厚生
社会保険完備はもちろん、退職金制度、研修制度、健康診断など、従業員が安心して長く働けるような制度を具体的に記載します。
ヒント: 福利厚生は従業員の定着に大きく影響します。特に資格取得支援や研修制度は、専門職にとって魅力的な要素です。カイゴジョブやLITALICO仕事ナビで他社の事例も参考にしましょう。
勤務地
具体的な事業所所在地を明記します。転勤の有無や、複数事業所がある場合の勤務地の可能性についても記載が必要です。
ヒント: 地図アプリなどで場所を特定しやすいように、最寄りの公共交通機関からのアクセスも具体的に記載しましょう。送迎ドライバーの場合は、自宅からのアクセスも考慮に入れると良いです。
選考プロセス
応募から採用までの流れを具体的に示し、応募者が安心して選考に進めるようにします。面接回数や適性検査の有無なども記載しましょう。
ヒント: 選考プロセスを明確にすることで、応募者は準備を進めやすくなります。特にサビ管は責任あるポジションのため、複数回の面接を行う場合が多いです。
採用担当者からのメッセージ
事業所の理念や求める人物像、仕事のやりがいなどを採用担当者の言葉で伝えます。応募者へのメッセージは、共感を呼び、応募意欲を高める効果があります。
ヒント: 事業所の特色や、この仕事ならではのやりがいを具体的に伝えましょう。特に、サビ管は事業所の柱となる存在であるため、期待感を伝えることが重要です。
アピールポイント
- ●個別支援計画作成における裁量と専門性の発揮
- ●多職種連携を通じたチーム支援の実現
- ●利用者の「働く」を支える社会貢献性の高さ
- ●資格取得支援や研修制度の充実
- ●残業少なめ、ワークライフバランスへの配慮
求人票の法定記載事項
職業安定法により、求人票には以下の事項を明示する必要があります。
- ●業務内容
- ●契約期間(期間の定めがある場合)
- ●試用期間
- ●就業場所
- ●始業・終業時刻、休憩時間、所定時間外労働の有無
- ●休日、休暇
- ●賃金(計算方法、支払方法、締切日、支払日)
- ●退職に関する事項
NG表現(使用禁止)
以下の表現は法律で禁止されているか、トラブルの原因となります。
- ✗年齢制限(原則禁止、ただし例外規定あり:例「定年を上限」)
- ✗性別制限(原則禁止、ただし職務の性質上特定の性別が不可欠な場合を除く)
- ✗「〇〇な方歓迎!」(特定の属性を優遇する表現、例:「若者歓迎」「女性活躍中」)
- ✗過度な容姿に関する言及(例:「容姿端麗な方」)
- ✗国籍や人種による制限
プロのアドバイス
- 個別支援計画への理解と関与を明記: サービス管理責任者だけでなく、職業指導員や生活支援員にも個別支援計画への理解や作成補助、実行への関与があることを示し、専門性ややりがいをアピールしましょう。
- 具体的な作業内容と利用者の特性を明示: 「軽作業」「PC作業」といった抽象的な表現ではなく、例えば「菓子箱の組み立て」「データ入力(Excel使用)」「内職作業の管理」など、実際の作業風景を想像できる具体例を記載し、ミスマッチを防ぎましょう。利用者の障害特性への理解を求める旨も示唆すると良いです。
- 多職種連携の重要性とチーム体制を強調: サビ管、職業指導員、生活支援員、看護師など、様々な職種のスタッフが連携して支援にあたる体制であることを強調し、孤立せず協力し合える環境であることをアピールしましょう。
- 工賃向上への取り組みや実績を記載(A型・B型共通): B型事業所であれば工賃向上への具体的な取り組みや平均工賃、A型事業所であれば最低賃金保障に加え、利用者の生産性向上のための工夫や成功事例を記載し、事業所の理念と熱意を伝えましょう。
- 相談支援事業所との連携体制を説明: 利用者確保において重要な相談支援事業所との連携について、具体的な協力体制や担当者の存在を示すことで、事業所の安定性や地域との繋がりをアピールし、安心感を与えましょう。